虎詠む詩篇。


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今日、テレビで観た
『エグゼクティブ・デシジョン』
面白かった

以前、セイウチがDVDを借りて観ていたが
一緒には観なかった
「かなり面白かった」
と言うので、
へえ~、そうなんやと思って忘れていたが
確かに借りて観ても良いぐらいだった

あのおっちゃん、絶対メガネ落とすわと
思って観てたらやっぱり落とした
展開がわかってその通りになって
なのにドキドキさせやがる



**


昨日、流し見出来るテレビ番組すら何もないし
もういいやと消してAMラジオを付けて
プチプチ変えていたら
どうやら『山月記』について
話しているものがあった
高城は、これ知ってるなあ程度だったが
相方さんは
「『山月記』かな。李徴(りちょう)って言ったな」
と言っていて、そこまで覚えてんの! と驚いた
番組は、後から調べると
NHKの高校講座であった

『山月記』は、
学生時代に現代国語で習ったと思う
ある官吏が狂い、虎になっていく話だ
ラジオを聞きつつ、
相方さんとにわかに盛り上がってしまった
十代の頃より今の方が
比べものにならないぐらい
複雑に迫って来るものがある
すぐに読める短編なのに
現代に通じるものであるし
個人的に言うと、今こそ
感じ入る部分が多い
何より身につまされる
ただ単に、ひとが虎になるという
変身ものではないのである

今読めば、また印象が違うかも知れない
青空文庫でも読めたが
俺の部屋に本があるよと
相方さんが言っていたので
彼の本棚から探し出し、読んだ

泣きそうになった
授業では、泣くような話ではなかったのに

十代の頃の自分は
未来の自分がまたこの作品を読んで
何かしら感じ入る日が来ることを
まったく知らない




『山月記』の著者 中島敦は
33歳で亡くなったらしい
ずいぶん早世だったのだ

彼が『山月記』を刊行したのは32歳のとき
書いたのはそれより前か
相方さんと高城と、ほぼ同じ年の頃だ
年が同じでも こんなに違うものか・・・・
とももちろん思うが
その一方で、彼までの距離は
遠くにも感じるし、近くにも感じる


己の「生」を存分に生きたい、と
思わせる小説なのである
by electric-prophet | 2009-12-10 01:32 | 日々好日 | Comments(0)

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